2011/10/16

アップルキー

カラフルで小さいロゴが印されたコンピュータ、ペイントソフトの中のスプレーカーソルからドットが放出される。もちろんアンチエイリアスはされていない。とある父子、息子は父親に「このコンピュータを作っている会社はスティーブ・ジョブスという人とスティーブ・ウォズニアックという人が作ったんだよ」と聞かされる。息子は漠然と将来このコンピュータを使って仕事をするのかなぁなどと思う。

時は経ちそれは現実となり、とある会社が彼に支給したコンピュータには同じロゴが印されていた。ある日、彼の上司は彼に言う「この人のスピーチ良いから、時間がある時に一度聞いてごらん」。忘れかけていた名前だった。スピーチは様々な形で大勢の人達に広まった。ある人はiPodで、ある人はMacで、のちにある人はiPhoneで、映像で、音声で、文章で受け取ったことだろう。スピーチは単なるスピーチではなく贈り物だった。

また時は経ち息子は父親になろうとしている。妻のお腹が元気に動く様子を撮ったと、得意げな彼はどう編集しようか...などと考えている。もちろん傍らにある、あのロゴの印されたコンピュータで。

さて、現実はなかなか作り話のようにはいかないですが。コマンドキーのことをついアップルキーなどと言ってしまう、ロゴの印されたキーボードも新しく作られなくなって何年か経つ。それだけのことなのですが。コマンドキーだけを押しても何も起こらないのに、見るとワクワクするというか、何というか...夢があるような。次の世代にも魅力的なコンピュータであり続けるのでしょうか。
仕事に趣味に、良き道具としてのMacやデバイスを作ってくれたスティーブ・ジョブズ氏に感謝します。